さいなら2009

春夏秋冬、季節ごとに、目指す土地、会う友人たち。今年も良い年でした。
春、長野で友人に会い、役者と囲炉裏で肉と自家製の漬物をツツキながら、酒を朝まで飲んだ。
山奥で仙人のような暮らしをする変わり者。ロンドンに五年、中国二年、他、数年と、世界を渡り歩いているが、この地は別格らしい、僕にはわからない。わからないが、
来年も行く。

夏、台北で突然の夕暮れの雨、雨宿りに入った屋台。親子三代に渡って受け継がれた、絶品の鮫麺に出会う。タイやバリではよくスコールにであった。懐かしい感覚に浸っていると、なんだか泣けてきた。年を重ねると、心のスコールに見舞われる。

秋、若いアジャリが誕生した翌日、初めて比叡山を訪れた。山門入口で、大きな杉の木を見上げながら歩いていて、右足を強くくじいた。足元をしっかり見ろという、啓示だと、ポジティブ思考に切り替えた。隣で、友人は大笑いしていた。今でも少し痛い。

冬、沖縄で正月を過ごす。十九の時、ひとり船で訪れて以来、数え切れないくらい来ている沖縄ジャンキー。いっそのこと、住めばと、周りからは言われる。何故、沖縄へ行くのか、自分でもわからない、わからないが故、わかるまで行き続けようかと。


そんな感じで、今年もあっという間でした。


きこＮを、いつも、温かく見守って頂き、皆様ありがとうございます。
感謝、感謝です。


それでは、良い新年を迎えて下さい。

名護より